アカシアの大連!?(4)

一夜明けて、8月15日、日曜日です。まずは朝のニュースを見て、天気も確認しようとテレビをつけました。ホテルのテレビは海外や中国各地の衛星放送が入り、100近いチャンネルがあります。天気予報を見ようと大連の地元チャンネルを出すと、先日の土石流災害の番組をやっています。チャンネルをかえても、やはり土石流災害のドキュメンタリー番組をやっています。大連ローカルのチャンネルは5つあったのですが、どのチャンネルを見ても土石流災害のドキュメンタリー番組をやっているのです。「あれ?? おんなじ番組??」そこで、湖南衛視や東方衛視、鳳凰衛視など別の地域の衛星放送を出してみると、「あれ?? やっぱり同じ番組?」仕方がないのでNHKを出してみると、放送してなくて黒い画面に文字が・・・


そこには、「8月15日を一週間前に発生した土石流被災者に対する追悼の日とする。娯楽番組の放映は見合わせ、全国いっせいに追悼番組を放送する。」という旨のメッセージ。あーそうなんだ。だから試合の日程も変更になったのかと一瞬思いました。でも、土石流災害があったのは1週間前、大連実徳が試合日程を変更したのは7月末でしたから、これとは関係ないみたいです。どちらにしろ、もし7月の日程変更がなかったとしても、追悼日には試合をしないでしょうから、結局日程変更になっていたでしょう。


それでも、妹は試合を生観戦できなかった遺恨が残る様子です。で、ちょっと面白半分に「じゃあ、この際練習を見に行く?」と言ってみると、一気にその気になってしまいました。ただ、もともと練習を見に行くことは念頭になかったものですから、練習場の正確な場所も練習スケジュールもきちんとは調べていませんでした。試合の翌日は練習が休みになるケースもあるので、15日に練習があるかどうかはわかりません。とりあえず、クラブの事務所の電話番号くらいの情報は手元にありました。


「練習見学をしたいのはあんたなんだから、日本語ができる従業員を呼んでもらって自分で頼みなさいね。」ということで、妹が、コンシェルジュに頼んでクラブ事務所へ電話をかけてもらうということにしました。練習スケジュールと練習場所とそもそも練習が見学できるのかどうか、あわせてオフィシャルグッヅが買えるかどうかを問い合わせてもらいました。しかし、この日はあいにく日曜日、事務所は休みのようで電話がつながりません。担当してくれたホテルの人が、「明日は自分は休みですが、日本語のできる従業員に引継ぎをして明日電話させて結果を報告します。」というので、それをお願いして、その日は旅順観光をすることにしました。(それがどういう結果になるかは後のお楽しみ。)


旅順の定番的な観光場所は、白玉山、203高地、水師営など日露戦争に縁の場所ですが、ちょっと郊外に散らばっていたりして、交通の便が悪いです。公共交通機関だけで効率よく行くのは無理なので、ついでに車を手配してもらいました。運転手は日本に5年くらいいたということでなかなか日本語が上手です。


大連を出発して、一路旅順を目指します。ホテルの前は市の中心を貫く中山路、車はこれを西へ向かって進みます。スタジアム行き専用バスが発着する元人民体育場の前を通過し、世界一大きい広場というふれこみの星海広場の横を抜けて走ります。日曜日ですが、意外に道が込んでいます。広い道路なのに、渋滞気味。何があるのかと思ったら、星海公園というものすごく広い公園(夏は海水浴場)です。夏休みの最中ですから、海水浴客なのかも知れません。そういえば追悼日はほっといていいのかな??


そこを抜けると、IT産業団地のようなところを通りかかります。郊外にはこういった産業団地が何種類かあるらしいです。さらに進むと左側にあるマンションの壁にやけにかわいらしい絵が描かれています。何棟もあるマンションそれぞれに違うイラストです。なんじゃ? こりゃ。それは、アニメ製作の産業団地でした。これもIT産業団地にも負けないような規模です。日本のアニメもここで作られているものが随分あるでしょう。


大連には2系統の路面電車があります。そのうちの1系統は大連駅のあたりから、西へ西へとかなり長い距離を走っています。旅順までの道のりの半ばまで続いているのです。終点の駅を過ぎると、道の片側に鉄路局の青い目隠し塀が続きます。今、延伸工事が行われていて、最終的には旅順まで続けるらしいです。普通の電車もあるにはあるんですが、大連→旅順が早朝に1本、旅順→大連が夕方に1本というダイヤ編成で、そんなん誰が乗るの? (いや、今回は時間が合わず乗れませんでしたが、今度行くことがあったら、是非乗ってみたいなと思うのでした。・・・旅先ではにわか鉄子になる)


そうこうしているうちにようやく旅順に到着です。なぜか、ひなびた古い町というイメージを抱いていたのですが、全然違って、中心部は普通に賑やかな都市です。冬でも凍らないという穏やかな湾に向かって開けていて、海沿いには別荘風の建物がずらーと立っていました。軍港の町という緊張感はまったくなく、のんびりしたリゾート地みたいに見える町でした。


画像
旅順駅(人っ子一人いなくて、昼間は眠っているような駅です。)



                           続く


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この記事へのコメント

すがちゃん
2010年09月16日 23:44
そっか、土石流災害の追悼日でしたか。確かに、大変な災害だったみたいですね。今年は、年明け早々から、中国は、災害が多いですね。一日も早い復興をお祈りします。
さて、練習見学は、実現したのか? 
次回を待ちます。

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